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From the clifftop

瀬尾真貴子トーク&ピアノコンサート

ひょんなことから招待券を頂き、瀬尾真貴子さんのピアノコンサートを聴きにルーテル市ヶ谷まで出かけました。

瀬尾真貴子トーク&ピアノコンサート_e0138916_20141948.jpg


ドビュッシーの『子供の領分』を軸にして、それぞれの曲と関連のある他の作曲家の曲も演奏する という趣向だそうです。

音楽ホールとして独立して作られているホールですが、場合によってはチャペル(礼拝堂)としても使用されるのでしょうか、会場はこぢんまりとしたちょうど良い大きさでした。ピアノはスタンウェイ。まるで砂糖菓子のような可愛らしい雰囲気の瀬尾さんは華やかな赤の花柄のブラウスに黒っぽいパンツというスタイルで登場です。彼女自身がマイクを持ち、ドビュッシーのこと、その楽曲の背景など説明を入れながら演奏をする、クラシックピアノとしては珍しい形式のコンサートではないでしょうか。

ほとんどの曲を知っていましたが、恥ずかしながらそれが『子供の領分』の曲だとは知りませんでした。1曲目は『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』。きらきらと奏でられる音階に、そして久しぶりに聴く生のグランドピアノの音に脳が揺さぶられるような快感を覚えました。自覚していなかったのですが、どっぷりと音の世界に浸りながらこういう空気を欲していたのだとつくづく感じました。

真面目にクラシックピアノの勉強を重ねてきたピアニストなのだなぁ ということが感じられる演奏です。後半にガーシュウィンの『アイ・ガット・リズム』の演奏もあったのですが、これが本当にclassicに聴こえる面白さ。楽譜に起こしてある曲ですし、そう聴こえて不思議は無いのかもしれませんが、弾き手によって曲が如何様にも変化する妙を感じました。そうそう、ショパンの『革命のエチュード』も彼女が弾くとちょっとsweetに聴こえました。ま、私のごくごく個人的な感想です。

上にリンクした彼女のHP内に今回私が行った10月13日のプログラム曲がアップされています。なかなか面白い構成だと思います。彼女のサロンにお呼ばれして、彼女とおしゃべりをしながら隣でピアノを弾いてもらっているような。このトーク&ピアノコンサートは7回目で、いつも休憩時間にお茶とお菓子を楽しむ趣向があるらしいのですが、今回は新型インフルエンザの流行もありそれは中止とのこと。代わりに と帰りに瀬尾さんのお友達作のクッキーをおみやげに頂きました。翌朝目覚めた時、アンコールで彼女が弾いたエリック・サティの Je te veuxが頭の中に鳴り響いていたのが不思議な感動でした。
by sur-lie | 2009-10-17 20:41 | 文字とか音とか
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