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From the clifftop

みんなでカンタービレ!ベートーヴェン第九

なんとかかんとかツリーも飾り、降誕夜には恒例のショーラパンチキンにお世話になり、残すは大掃除と年賀状書きと年始挨拶の品の手配…というところでしょうか。などと書くといかにも分かった風ですが出来ればどれもスルー出来たらどんなにいいか。

でも、ま、暮れと云えばこれです。26日(土)に神奈川県民ホールで行われた神奈川フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェンの第九<合唱付き>を楽しんできました。
みんなでカンタービレ!ベートーヴェン第九_e0138916_22104737.jpg

ご一緒したのはそうそうたるブロガーの方々です。ちーさんさんぱちさんさみぃさんのお3方と、県民ホールで待ち合わせました。music loveのさみぃさんのご尽力で1階の良い席で、横並びでの鑑賞です。ホールは3階までほぼ満席。人気なんですねぇ。フルオーケストラを聴くのは実に数年ぶりなので盛り上がっちゃうなぁ~。
神奈川フィルの常任指揮者の金聖響さんは女優のミムラちゃんのご主人なんですってね。芸能事情通のさんぱち嬢が教えてくれました。

ど素人の感じた、ありのままの感想など。いつもテレビやCD等で様々な有名オケの完璧に近い演奏を聴けることは当たり前のように思っていましたがそれは違うのだなぁ と。ライブはある意味スリルがありました。ちょっと驚いたのは管弦楽団でありながら神奈川フィルは管と弦のレベルにかなり開きがあるように聴こえたところです。後でさみぃさんにレクチャーしてもらったのですが、日本のオケではけっこうこの差があるようです。弦はスタンダードレベルですが管が弱い。海外の演奏家と比べると、体格の差もその演奏レベルの差となるそうです。肺活量の違いになって現れるのでしょうか。

第九といえばとにかく有名なのが第四楽章のシラーの詩による合唱。
今回のソリストはソプラノ・森麻季、メゾソプラノ・押見朋子、テノール・佐野成宏、バリトン・黒田博の4人。ダントツ華があるのは森麻季さんですねぇ。とてもスレンダーな体型なのにものすごい声量でした。
今回私がとにかくハマったのはコンンサートマスターを務めた石田泰尚さん。音楽にものすごいパッションをお持ちの方とお見受けしました。第一楽章から床を蹴り、椅子から飛び上がっての演奏。いい!この第九での彼のパフォーマンスは良かったなぁ。今ざざっとリンクだけしましたが後でゆっくりホームページを見ようと思います。

今回の演奏を通してなぜかずーっと思い浮かべていたのはグスタフ・クリムトによって描かれた壁画『ベートーヴェン・フリース』でした。若い頃と違って、このくらいの歳になってクラシックと向き合うとその曲調の好き嫌いを離れて作曲家の気持ちやその楽曲から派生したもののことなど考えてしまいます。最近はどちらかというとドビュッシーやサティなど新しめ(?)のものを聴いていたのですがベートーヴェンにも耳を傾けられるキャパシティが私の中にも出来たようです。単に歳を取ったということでしょうか。それだけではないとは思いますが。

(というわけで心の栄養はしっかり補給。うう、やはり大掃除に取り組まねばなるまいて。いやその前に捨てよう、とにかく捨てなければガラクタを。)
by sur-lie | 2009-12-27 23:52 | 文字とか音とか
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崖の上(っぷち)の暮らしもいとをかし  

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