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From the clifftop

キャリーの気持ち・グレイスの気持ち

タイトルを読んで誰のことかわかったアナタ、好きです。(笑)

小学生の頃、夢中になって読んだローラ・インガルス・ワイルダーの『大草原の小さな家』シリーズ。その一冊一冊が文字通り宝物でした。ベイコンの作り方から井戸の掘り方、丸太小屋の建て方まで記されていたその本を読んで『この本があれば生きていける!』と思った子供時代。なんて純真無垢だったんだろーなー。

何よりもきらきらと素敵だったのは、クリスマスや家族の誕生日の贈り物をローラやメアリイがこっそりと作りあってプレゼントしあうシーンでした。ローラとメアリイがまだ幼い頃はかあさんが作ってくれたりとうさんが町でキャンディを手に入れてくれたりしていましたが、(もちろん幼い二人はそんな事は知らず、サンタクロースが持ってきてくれたと信じていたのですが)成長すると二人は小さな妹、キャリーとグレイスに自分達でプレゼントを作ってあげるのです。かあさんが出してくれたボタンを繋げて赤ちゃんだったキャリーにネックレスを作ってあげたり、時にはキャリーに手伝わせてかあさんのエプロンを縫ったり。

成長して既に教師として働き始めたローラが茶色のポプリンで流行のドレスを新調し、日曜日のミサの朝にすっかり着込んで家族にお披露目をした時、その美しさにキャリーは「あたしも、ヤングレディになったらそれとすっかり同じものを作るよ。」とローラに告げローラはそのキャリーの言葉に「キャリーの時にはもっと素敵なものができるよ」と返答する という下りがあるのですが、その時のキャリーの憧れの気持ち、その様子を羨望のまなざしで見つめていたグレイスの気持ち、妹達の、姉に対する誇らしい気持ち。何がすごいって、そのポプリンのドレスはミシンを使って縫っていたように記憶していますがそれまでローラ達はほとんどのものを一針一針縫い上げて作っていたのですから。お裁縫が不調法の私にはミラクルです。






頭の中にぱあっと。
思いがけない人たちから、誕生日プレゼントをもらいました。
キャリーの気持ち・グレイスの気持ち_e0138916_2214485.jpg










私を思い浮かべて買ってくれたそうです、裏地もとてもかわいいポーチ。
キャリーの気持ち・グレイスの気持ち_e0138916_22173720.jpg



おすまし猫が微笑むタオルハンカチ。手編みのレースももらいました。何に使おう。
キャリーの気持ち・グレイスの気持ち_e0138916_2219437.jpg


プレゼントしてくれた友人達は私より年下なのですが、この温かい手作り品を手にした私の気持ちは姉さんに憧れるキャリーとグレイスそのものでした。そしてこういうものを手にするといつも感じるのですが、不思議なくらいすいっと馴染んでしまう。暮らしの中のものを自分達で愛情込めて作り出し、喜びを添えて贈り、受け取る側にその想いがしっかりと伝わる。それはローラ達が暮らしていた時代と全く変わらない、人としてものすごく自然なことだからなのでしょう。ありがとう、よい一年にするようガンバリます とこのコたちにつぶやきかける私です。
by sur-lie | 2008-06-03 22:50 | 嬉しい・楽しい
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崖の上(っぷち)の暮らしもいとをかし  

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