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From the clifftop

カテゴリ:I love music( 2 )

Pat Methenyと10代の私

猫猫堂店主さまが、お嬢さんの自我の萌芽について書いていらして、それを読んで私も自分を長らく苦しめていた(いる?)自我のことなどつらつら考えていました。

2歳の時の自我の爆発についてはさすがに記憶がないのですが、
10代のあの忌まわしい(私にとっては忌まわしいものでしかない気がします)日々はやはり音抜きには語れないかもしれません。

高校のE先輩はとても意地悪で、精一杯背伸びをした私がクラプトンなどいいのではないか というような事を言ったら「あんな下手なギタリストはいない」と言ったきり黙りこくってしまいました。お互い臆病な自尊心と尊大な羞恥心の固まりのようなものですから一触即発といった雰囲気になり、なんて失礼な人だろうと頭にぱあっと血が昇ったその感覚をかすかに覚えているような気がします。(本当のところクラプトンは私の好みの音ではないのでやはり先輩に一日の長があったわけですが)

その席でだったか、その後だったか、先輩が「これを聴かないとだめだ」と言う感じで教えてくれたのが、パット・メセニーとの出会いでした。

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最初に買ったLPは実家の屋根裏で静かに眠っています。向かって左のCDと同じものです。こんなに透明な音が世の中にあったことへの驚きとこの音に出会えた喜びと感動、そしてどうしようもなく意地の悪い先輩がこんなにも美しい音を紡ぎだすギタリストを教えてくれたことに対する怒りにも似た矛盾感、さすがにそのあたりの気持ちは『懐かしいなぁ』という風になりましたが。

メセニーの音を聴くときは私は何か柔らかい繭のようなものにすっぽりと包まれて守られているような気持ちになったものです。それでいて音の全てがストレートに魂をゆさぶるような感覚。後々いいオッサンとオバサンになってから再会した時に「あの頃は脱皮したてのカニみたいなもんだったからなぁ。」と言った先輩の言葉を確かにそうだった と噛みしめました。そんな、自分で勝手に生きにくい状況に追い込んでいたような自分を常に慰撫し、守ってくれた音、それがメセニーのギターです。

通ってきた道なのだから仕方ないのだけれど、やはり絶対に戻りたくないあの頃に聴いていた音はものすごく大切なものでありながら今それを聴いてパンドラの箱が開くような気持ちになったらなんだかね…とあえて音を取り込まない環境で長い間過ごしてきた気がするのですが、ちょっとしたきっかけがあって最近冗談半分でYou Tubeであれこれ検索してみたらけっこう色々出てきてびっくりしました。NHK-FM『クロスオーバー・イレブン』のオープニングテーマを聴いたときには感無量でした。

そこのお宅にいる猫さん達が好きで静かにロムしているブログがあるのですが、実はそちらの管理人さまがものすごく音楽に造詣の深い方で、別に音楽関係のブログを開設なさっていて、あの頃ただただエモーショナルに浸っていた音の羅列を自分の理解できる範囲でお勉強させてもらっています。ま、でも結局「あ、これこれこういうの好き」だけで聴いているだけかも。私にとってはそれで十分なのですが。

向かって右はメセニーの新譜です。このアルバムの中の1曲がある日J-waveの番組で流れていて、ナビゲーターの曲紹介は曲が終わってからだったのですが、あ、メセニー!とすぐ分かりました。やはり私にとっては特別な音です。『自分の好きな音を好きなように演奏して受け入れられ・成功している数少ないミュージシャン』というメセニー評をどこかで見ました。その通りなのだろうなと思います。

向かって左のアルバムは多分香港で買いなおしたもので、邦題は『思い出のサン・ロレンツォ』とかいいましたっけ。このアルバムの中には伝説の天才ベーシスト・Jaco Pastoriusに捧げられた『JACO』という曲が入っていまして、それをきっかけにしてJacoも聴くようになりました。(その話はまた別の機会にでも…)

6月には向かって右のアルバムの曲をひっさげて、メセニーが来日します。コンサート、行きたいなぁ。
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by sur-lie | 2010-02-18 15:17 | I love music

HANONの大切さ

念願のピアノが我が家に来たのに、いつでも弾けると思うと気が緩んでしまい、実は去年はほとんど触りませんでした。実家に行く際に昔使っていた練習用の楽譜を探したのに見つからなかったのもあって、練習はしなくちゃと頭で思いながらも実行に移さず。

でも、年頭に新年の目標を掲げた私ですよ、『丁寧に生きる』ことは身の回りのものを本当に大切にして自分のものにしてゆくことでもあります。ピアノは自分のテーマとしてずっと気にかかっていた事だったので、昨日歯医者さんの帰り寄った本屋さんに楽譜コーナーを見つけたのも必然でしょう、『探せば実家にあるはずだから…』とケチって今まで買わずにいたHANON教本を迷わず買い求めました。
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この表紙を見知ってはいたのですが、私が子供の頃使っていたのは薄いオリーブグリーンに木彫りの葉のような縁取り図柄のある表紙でした。今手元にあるソナチネの表紙はその葉っぱの図柄です。

昨日は帰宅してから早速真新しいHANONを開いて練習開始。私くらいの世代の方でピアノを習ったことがある方はきっと誰しも弾いたのでは。ハノン・ソルフェージュ・ツェルニー・ブルグミューラー・ソナチネなどと聞いて懐かしく思う方も多いことでしょう。

とにかく、1日30分でもいいから毎日必ず鍵盤に触ろう!と暮れの頃から思い始め弾いていましたが、実際に楽譜を見ながら数十年ぶりに真剣にハノンに取り組むと何と難しいことか!記憶の中の私はある程度正確に弾けているのですがオヴァフォーの本牧香菜婆、指ががっちがちで全く動きません。ハノンの1番はピアノ経験者なら誰しも空で弾けますよね、私も楽譜を買うまでは指慣らしのために必ずハノンの1番を弾いてから小品などちょこちょこ弾いていたのですが、楽譜を見ながら弾くとこれまた全然違う!目で音符をきちんと追って、譜面の欄外にある『どの音もはっきりときこえるように、しっかり指を動かしましょう。』などと書かれた文章を読みながら練習すると、その難しさにのめりこんで真剣に弾いてしまいます。今日でようやく3番くらいまで弾いてみたのですが、なぜハノンがこれほど重要なのか 必ず練習させられたのかが身に滲みてわかりました。子供の頃は家で1時間練習するのもイヤでしたが、今は1時間なんてあっという間ですね。例えばハノンの1-2を続けて練習して、次に左手だけで1番を弾いて、などとしていると『え!?もうこんな時間!』と思ってしまいます。

子供の頃から動きが鈍かった左手がますます鈍くなっていて、指によって音の強弱がばらばらになってしまいますし、何より新譜が読めなくなっている!こういうのって訓練だからなー、ピアノを通して己の衰えを知り愕然となります。けれどめげる以上に鍵盤に取り組むことの方が面白い。正確に言うと面白いわけではないのですが、どこか『やらねば』というか『これを積み上げてこの部分をクリアしたい』という気持ちになります。

今、猛烈に欲しい!というか必要だ と感じているのがメトロノーム。あれも子供の頃は『なんでこんなモンがいるのー?』と思っていたのですが、正確にリズムを刻む練習をするには不可欠ですね。どこかのお宅で眠っているメトロノームはありませんか?
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by sur-lie | 2009-01-09 14:11 | I love music



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