あなたの心の中にいるのは
天使でしょうか それとも悪魔
私のココロの中にはヲヂサンがいます
そのヲヂサンは時折私をどうしようもなく翻弄し支配し
あろうことか私の年若な友人を巧みに操り車を出させ
真昼間からこのようなところへいざなうのです
嗚呼 なんという 狼藉
ヲヂサンはすかさず冷酒をあおります
欠けた端が目立たない酒器もまた一興 などとうそぶきながら
ぴりりと辛いしし唐に当たるのは
ヲヂサンのその業の深さ故
見事な海老天をひっそりと
包み込むよな野菜天
衣に包まれた人参花
梅か桜かやさしく咲いて
もう1本といいたくなる
その言葉 そのココロをぐっとこらえてせいろです
嗚呼 これこれ この味よ と
うなりたいよな美味しさで
ココロの中に
ヲヂサンがいてもいいかな などと思ったりするのです