人気ブログランキング | 話題のタグを見る

From the clifftop

中華街の佳人

中華街の佳人_e0138916_8381782.jpg

本牧に住み始めて6年程になります。在横浜は17年くらいかな。
母はちゃきちゃきの江戸っ子@八丁堀生まれで、江戸っ子は三代住まなきゃ江戸っ子たぁ言えないそうですが、(ということは母は今既に江戸っ子ではないのでしょうかねぇ)
レフア★さんのお祖父様は濱っ子は1日居れば濱っ子と名乗っていい とおっしゃったそうで、横浜はそういうところが懐が深くていいですね。というわけで私も濱っ子の端くれ ということで。

6年もいれば中華街に知己も出来たりします。
でも、たった5~6年ではまだまだ知らない物事があるのも事実です。

先日仲良しと中華街で待ち合わせをしました。仲良しは『○○の並びの、△△△というお店に来て』とメールをくれました。そこは中華街の中でも-有名店はありますが-人通りの少ない、少なくとも私の知っている限りでは行列が出来るようなお店も無い通りでした。その通りに、そのお店があったことも分かっていませんでした。実は仲良しさんも、そこに彼女のお友達が嫁いでいたことを最近知ったのだそうです。

こぢんまりとしたお店、店頭に並ぶ品々は中華街ではお馴染みのものでした。仲良しは既にお店に到着していてすぐにお友達を紹介してくれたのですが、その女性は文字通り中華街に咲く白い百合か梨花かというような色の白い美女でした。それでいてとても親しみやすく、ある調味料が欲しくてそちらにあれば買おうと思っていた私に細かく説明をしてくれました。残念ながらそちらには無かったのですが、大通りにあるご主人のご実家のお店にはあるから…と教えて下さったのでそのお店を失礼してから私たちは大通りのご実家のお店に伺いました。
するとすぐ後にわざわざその美女Aさんは大通りのお店に来てくださって「ありましたか?」と声をかけてくれました。あったのですが、私が欲しかったブランドのものではなく、さらに家庭で使うには少々量も多い種類のものだったので買わずに失礼してしまいました。「じゃあ、もし使っていたもののブランドとかが分かるようなら私がほかで探しておきますから。」とおっしゃるAさん。中華街に嫁がれてもう20余年になると仲良しが教えてくれました。彼女の言ってくれた言葉から、古き善き時代の中華街の繋がりのぬくもりを感じた気がしました。

その出会いからほんの数日後。仲良しから再びメールが。『あったって!○○通りのお店だそうです。わかる?』と。Aさんはあれからすぐ探してくださったのでしょう。よくよく考えてみればそこは以前よくその調味料を買っていたお店で、しばらくご無沙汰していたから忘れてしまっていたのでした。Aさんはご主人と2人、中華街を歩き回って探して下さったようでした。申し訳なく、そしてその気持ちが本当にありがたく。

仕事帰りに教えてもらったお店で調味料を買い、改めてAさんのお店にお礼を申し上げに伺いました。この猛暑の中、彼女の姿と笑顔は本当に涼しげに咲く白百合のようで、お礼を言いに行くというより私自身がもう一度お目にかかりたいと思って行っただけのことです。

強烈な甘栗売りや、次々と建っては閉じてゆくお店でこのところ目まぐるしい中華街。
けれど美しい彼女の周りは気持ちのよい空気がゆったりと流れているような気がしました。
私が知らない中華街の横顔はまだまだたくさんありそうです。すっかり親しくなったAさんと、仲良しさんと、3人でランチでもする日は近そうです。
中華街の佳人_e0138916_928559.jpg

私がなーーんにもしていないのに、気配り名人の仲良しさんがAさんのお店のお茶をプレゼントしてくれました。ありがとう。茉莉花茶はうんといいのをもらってしまいました。大切に飲むことにします。
by sur-lie | 2010-09-03 09:34 | たからもの
<< 栗原亜矢子さん作品展 入隊(参加)資格は無いのですが… >>



崖の上(っぷち)の暮らしもいとをかし  

by sur-lie
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
お気に入りブログ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧